試着用の指輪

通常のオーダーメイドシステムでは、まずデザインを詰めたところで製作にかかります。そしてある程度できあがったところで、サイズや装着感、デザインの確認をして、必要に応じて修整しながら完成というのが一般的な流れです。
ですがこの流れですと、試着が十分とはいえません。しばらくしてからサイズや着け心地に違和感を覚えるなどのトラブルが起こる可能性は高いのです。調整するにしても限界がありますし、せっかく作った指輪を切ったり削ったりすることになりますから、 できるだけ避けるべきでしょう。
そこで、デザインが決定したところで、まずシルバーを使ってサンプルリングを作ります。もちろん、鍛造製品です。サンプルとはいえ、幅や厚み、全体のデザインは、本番の指輪とまったく同じにします。 つまり、試着用の指輪を作る
のです。そしてこのサンプルリングをお客様に着けていただき、数日から数週間の間、使用感を試していただきます。
「サイズがちょっときつい」「着け外しが引っかかる感じ」「最初は違和感があったけど、三日で慣れた」「キーボードを打つのに、厚すぎて邪魔」お客様は本当に、いろいろなご意見を出してくださいます。それでこそ私たちも仕事のしがいがある、というものですが、これらのご意見をすべて踏まえて、プラチナやゴールドを使って本番の製作にかかるのです。これなら、 できあがった結婚指輪を直したくなることもありません。